去年の12月31日、私は小倉の1LDKで、コンビニの年越しそばをすすっていました。
紅白は点けっぱなし。テーブルの上には、そばの容器と、途中まで飲んだ缶ハイボール。それだけ。
べつに寂しくはなかったんです。実家に帰るには年末年始の交通費が高すぎるし、母からの「今年も帰ってこんとね」というLINEに既読をつけないまま年を越すのは、もう何回目かの恒例行事になっていました。
寂しくはなかった。ただ、翌朝ゴミ箱を見て、ちょっと思ったんです。
私、自分のためには何も作らなかったな、と。
今年は、自分のために食卓を用意する
一年間いちばん働いたのも私だし、いちばん我慢したのも私です。
金曜の夜に「今日は飲まん」と決めて帰った日も、昼休みに菓子パンで済ませてPCの前から動かなかった日も、誰も見ていません。上司も、実家の母も、見ていない。
だったら、せめて元日くらいは、自分に一番いい皿を出してもいいと思いませんか。
そう思って9月から調べはじめたのが、おせちでした。まだ注文はしていません。この記事は、今まさに私が悩んでいる最中の記録です。
なぜ博多久松なのか
福岡に住んでいると、年末になるとやたら名前を見る会社があります。博多久松。
候補に残した理由は3つでした。
ひとつ、全国送料無料。ひとり分のおせちに送料が1,000円も乗ったら、それはもう別の食べ物です。
ふたつ、全部「盛付け済」で届く。冷凍の食材を自分でお重に詰める商品もあるんですけど、大晦日の夜、缶ハイボール片手に、私がきれいに盛り付けられる可能性は0%です。断言できます。
みっつ、楽天グルメ大賞のおせちセット部門を累計14回受賞していること。1回や2回じゃなくて14回。少なくとも「毎年ちゃんと食べられている店」という証拠にはなります。
到着日も複数から選べるので、大晦日に受け取るか、30日に受け取って安心して寝るかも選べます。私は絶対に30日派です。
1〜2人前は、この3つ
公式サイトの「人数から選ぶ」ページを開くと、1〜2人前の欄に3つ並んでいます。全24種あるおせちのうち、ひとり暮らしの私が現実的に考えられるのはここだけ。
定番和洋折衷 一段重おせち「祇園」 1人前/全18品/6.5寸/1段重 早割価格 6,780円(通常価格 7,280円)
厳選和風 一段重おせち「高宮」 1人前/全24品/6.5寸/1段重 早割価格 10,400円(通常価格 11,200円)
定番和洋折衷 二段重おせち「玄海」 2人前/全25品/6.5寸/2段重 早割価格 9,940円(通常価格 10,640円)
最初、私は完全に「祇園」で決まりだと思っていました。
6,780円。1人前。18品。ちょうどいい。多すぎない。ひとり暮らしの女が、身の丈に合った選択をしている感じがして、なんというか、育ちが良さそうじゃないですか。
「1人暮らしだけどたくさん食べたい」
で、いちおう隣の「玄海」の説明も読んだんです。
そこに、こう書いてありました。
・多すぎず少なすぎず、二人でちょうど良い量を頼みたい ・1人暮らしだけどたくさん食べたい ・定番の料理だけじゃなく珍しい料理も入っている和洋折衷が食べたい
真ん中。
真ん中の一行。
博多久松、なんで私の生活を知っているんですか。
2人前のおせちを「1人暮らしの人へ」と堂々と提案してくる企業、私は初めて見ました。しかもこれ、遠回しでもなんでもなくて、公式の商品説明にはっきり書いてある。つまり、そういう買い方をしている人が実際にいて、店側もそれを分かったうえで売っているということです。
急に肩の力が抜けました。
私、正月に1人前で足りたことが人生で一度もないんですよ。実家にいた頃も、母が「ミサキの分」と取り分けた皿は、だいたい20分後には空になっていて、そのあと普通に大皿から取っていました。父が笑って、母が呆れて、それでも誰も止めなかった。あれが私のお正月でした。
なのに一人暮らしになった途端、なぜか「1人前が正解」みたいな顔をして商品を選ぼうとしていた。誰も見ていないのに。誰にも遠慮しなくていいのに。
だから今年は「玄海」にします
2人前、全25品、二段重で9,940円。
祇園との差は3,160円です。3,160円で、お重がもう一段増えて、品数が7品増える。忘年会1回ぶんの金額で、正月の食卓の景色が変わります。
しかも二段あるということは、元日に全部開けなくていいということでもあります。一段目を元日に、二段目を2日に。ひとり暮らしの正月は長いので、これは地味に効きます。二日連続でちゃんとした朝を迎えられる。
そして、誰も取り分けてくれないかわりに、誰も取っていきません。栗きんとんも、黒豆も、全部、私のものです。父が伸ばしてくる箸もない。
正月に太ったら、太ったで、いいじゃないですか。1月は1月で始まります。
三が日ずっと雑煮を飲める話
商品ページを読んでいて、地味に効いたのがここでした。
おせち本体のほかに、祝い箸、博多雑煮だし、お品書き・解凍方法、風呂敷が一緒に入ってきます。祇園の商品ページには、雑煮だしが「5〜6杯分1パック」と書いてありました。
5〜6杯。
ひとりで。
三が日、朝ごはんが全部お雑煮で確定します。餅だけ買っておけば、元日も2日も3日も、鍋に湯を沸かして注ぐだけ。年末の私が用意しなきゃいけないものが、餅一袋にまで減りました。
ちなみに博多久松のサイトには「人気特典『博多雑煮だし』への想い」というコラムが独立して用意されています。だしにコラム1本立てる会社、嫌いじゃないです。
実家に送るなら「高宮」
ひとつだけ、自分用とは別に考えていることがあります。
「高宮」は1人前で10,400円。祇園より3,600円高くて、品数は18品から24品に増えます。厳選和風の一段重。公式でも「遠くに住む親御さんへの贈り物」「和風の豪華なおせちが食べたい」と書かれている枠です。
うちの母は、洋風のおせちを出すと「これはおせちなん?」という顔をします。ローストビーフを黙って端に寄せるタイプです。
だから母に送るなら和風一択で、しかも一段重。夫婦ふたりで三段重を頼むと、3日目に「もう入らん」と言いながら冷蔵庫と格闘することになるのを、私は知っています。1人前を2つ送るほうが、たぶん喜ばれる。
帰らない年の埋め合わせとしては、まあまあ卑怯な手だと自分でも思っています。
早割は12月11日の朝まで
ここが唯一、のんびりできないところです。
博多久松の早割価格は12月11日(金) 午前8:59まで。そこを過ぎると通常価格になります。
具体的に、いくら変わるのか。
- 祇園:6,780円 → 7,280円(500円差)
- 高宮:10,400円 → 11,200円(800円差)
- 玄海:9,940円 → 10,640円(700円差)
玄海なら700円。「たった700円」と思うか、「700円あればスタバ2回行ける」と思うか。私は後者です。というか、12月10日の私が今の私より落ち着いて商品を選べているとは、到底思えない。あの時期の私は忘年会と請求書とふるさと納税の駆け込みで死んでいます。
しかも締切は11日の「朝8時59分」。寝坊したら終わりです。あの日の私を信用してはいけない。
だから、決めるなら涼しいうちに決めます。
12月31日の夜、もう一度
今年の大晦日、私は多分また小倉の部屋でひとりです。紅白も点けます。缶ハイボールも開けます。
でもテーブルの上には、コンビニの容器じゃなくて、二段の重箱が置いてあるはずです。
明日の朝、それを開けるためだけに年を越す。
そういう年末があってもいいと、今年の私は思っています。
あなたはどっち派ですか。
ひとり正月は1人前で上品にまとめる派か、それとも2人前を堂々と独り占めする派か。コメントで教えてください。私は完全に後者に振り切りました。
※価格・内容・付属品は博多久松公式サイト(2027新春おせち特集)の掲載情報に基づく、2026年9月時点のものです。早割価格は12月11日(金) 午前8:59まで。最新の販売状況・価格・内容は必ず公式サイトでご確認ください。
